TEL 0948-22-3800(内線:2292)
診療科の特徴
飯塚病院や関連病院の診療科から提出される症例について、細胞診断、生検組織診断、手術材料の組織診断、術中迅速診断および病理解剖を行っています。
病理標本の背景には、画像情報を含めた多彩な臨床情報や肉眼所見などの重要な鍵となる情報があります。これらを的確につかむためにも、院内の医療情報システムを活用した臨床経過や臨床画像の情報、正確なマクロ所見の把握、免疫染色等を用いた特徴的なミクロ所見の検出等が病理診断の要となります。当院では、病理標本はバーチャルスライドとして保存する業務をルーチン化しています。デジタル画像は最終診断後、数日以内で院内の医療情報システムにアップされ、患者説明やカンファレンス、学会発表等への利用が可能となります。院内カンファレンスには、CPCをはじめ臨床各科との定期カンファレンスを行っています(これらは基本的にオープンで、院外からの参加を歓迎いたします)。
現在病理スタッフは、常勤病理医4名(病理専門医2名、専攻医2名)、細胞検査士4名、臨床検査技師3名、事務担当1名です。九州大学形態機能病理や久留米大学病理大島孝一教授等の諸先生からも定期的に診断応援をいただき、多彩な疾患への迅速で正確な診断を期しています。
病理科News&Topics
当院病理科は2016年4月から常勤3名体制となっています。2017年からは、九州大学形態機能病理学教室からの専攻医が加わり、3年間の専門医研修の関連施設となっています。2019年度から部長が交代し3~4名体制で業務にあたっています。九大病理学教室からは、継続した診断面の支援を受けております。日常診断では、組織~細胞診断に際しては、特殊染色や免疫染色を用いて、出来るだけ客観的な所見の記載を目指しています。多彩な疾患に対する病理診断に最新情報を盛り込めるよう、WHO分類のテキストや癌取扱い規約などの最新書籍を揃えています。院内では病理診断・細胞診断の依頼から報告がオンラインとなり、病理標本の保存と管理はバーチャルスライドとなりました。現在、病理組織標本の顕微鏡写真の依頼に対して、スナップ写真と共に、バーチャルスライドの添付も可能となっています。
2015年8月より病理診断室は中央棟2階の南面室から北面室へ移転しましたが、バーチャルデータの作成と保存を兼ねるため、やや手狭になりつつあります。