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部長 柏木秀行
TEL 0948-22-3800(代表)

診療科の特徴

 当科は、筑豊地域が「病気になっても過ごしたい過ごし方を、過ごしたい場所でできる地域」になるよう、医療を通じて地域づくりに貢献することをミッションに掲げております。その実現には、地域緩和ケア提供体制を構築することが必要であり、地域医療を支える方々とのネットワーク構築が急務であることは改めて述べるまでもありません。当科におきましては、これらを着実に、そして筑豊地域の高齢化のスピードに負けないスピード感で推進すべく、3つの特徴的な取り組みを行っております。

特徴① 若手医師を中心とした、地域緩和ケア人材の育成

 2019年度は、スタッフ医師9名の医師が所属しています。初期研修医を含めた短期研修医師が常時2~3名ローテートしており、緩和ケア領域としては全国的にも有数の、若手医師を中心とした診療科となりました。今後はさらに地域における緩和ケアを担える人材育成として、人員数はもちろん質的にも向上していくことを目指しています。

特徴② 切れ目のない緩和ケア提供体制構築を目的とした連携機能

 従来、緩和ケア資源が一部のがん拠点病院に集中し、地域医療の支えになっていない、という課題が指摘されていました。当科では、緩和ケアはがん拠点病院の入院患者さんのみでなく、自宅、介護施設、その他医療機関においても、切れ目なく提供されるべきであると考えております。この切れ目のない緩和ケア提供体制構築を実現すべく、当科においては地域の医療機関に医師を中心として緩和ケアアウトリーチ業務を行っています。現在は限られた医療機関との連携ではありますが、今後はさらに地域医療機関のご要望に合わせ、提携関係を拡大していきたいと考えています。

特徴③ 既成概念に捉われない、地域ニーズに即した医療システムの構築

 病を通じて何らかの困難さを抱える方々、それを支えようと日々奮闘されている方々、皆様方にとって必要とされる部門の運営を心がけています。何よりもまず地域ニーズに応えながら、そして筑豊地域のあるべき姿に1歩でも1ミリでも日々近づくことを目指します。加えて、心不全を代表として、非がん疾患の緩和ケアについて、全国の先進地域として取り組んで参ります。既存の緩和ケアが支えてきた死を目前にした患者さん・ご家族への支援はもちろんのこと、病がありながらも筑豊地域で生きることを支援すべく取り組んでいます。

 当科は、以上の特徴を基盤として地域から必要とされる診療科として、これからも精進いたしますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いします。

連携医療・緩和ケア科News&Topics

 2019年4月1日より診療科名を「連携医療・緩和ケア科」に変更しました。これまでも取り組んでまいりました、心不全を代表とする非がん領域の緩和ケアと、急性期病院と地域を繋ぐ役割(Transition of Care)をしっかりと担っていくことを目的とした変更です。診療科名変更を一つのスタート地点とし、医師会活動及び地域の医療・介護・福祉の関係各所との連携構築に積極的に努めて参ります。

診療実績

外来担当医師