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部長 靍野 広介
TEL 0948-22-3800(内線:5417)

診療科の特徴

診療概要

 呼吸器腫瘍内科は呼吸器領域の中で、肺癌をはじめとする呼吸器悪性腫瘍を診療の中心とした科となります。肺癌は現在我が国でがんによる死因の第一位となっており、更なる治療法の向上が求められています。またアスベストに関連した腫瘍として悪性胸膜中皮腫も今後増加してくることが懸念されています。当科はこれら呼吸器悪性腫瘍に対し、CT・MR・PETなどの画像診断に加え、週3回の呼吸器内視鏡検査を実施し、病理医による良性、悪性、および詳しい腫瘍のタイプを診断します。縦隔リンパ節病変に対する超音波ガイド下気管支鏡針生検、胸壁に接する腫瘤に対する超音波ガイド下生検、原因不明胸水などに対する局所麻酔下胸腔鏡など、より安全で診断効率の高い検査を提供しています。
 呼吸器外科とも緊密に連携して、迅速な診断確定と治療を行っています。診断確定後は患者さん本人、ご家族に診断・治療方針について詳しい説明を行います。呼吸器悪性腫瘍に対する治療法は、手術、放射線治療、抗癌剤を使った化学療法ですが、手術の適応と判断した場合は呼吸器外科に治療を依頼します。病状によって、放射線治療科に依頼し放射線療法を行う場合もありますし、抗癌剤と放射線を同時併用することもあります。進行した呼吸器悪性腫瘍に対しては抗癌剤治療を中心とした治療を行います。抗癌剤は遺伝子診断の進歩によりさまざまな分子標的治療薬が創薬され、また免疫療法としての抗癌剤も加わり、治療選択肢は以前とは比べ物にならないくらい広がっています。これらの治療方針は週2回行われている呼吸器腫瘍外科、呼吸器外科、呼吸器内科との合同カンファレンスで決定されています。治療は現時点でベストと考えられる標準療法以外にも、新薬開発や新しい治療法の開発に関する臨床試験も積極的に行っており、企業治験、西日本がん研究機構(WJOG:West Japan Oncology Group)や九州肺癌研究機構(LOGIK:Lung Oncology Group in Kyushu,Japan)を通して最新の医療情報のもと最高の治療を目指しています。
 また治療困難な末期がん患者さんに対しても、緩和ケアチームと連携し、心理面でのサポート、疼痛緩和、在宅酸素療法などでQOL向上に努めています。