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夏の暑さが落ち着き、秋の訪れを感じる季節となりました。「食欲の秋」と言われるように、秋には魚や野菜、果物などたくさんの食べ物が旬を迎えます。実は、年中食べられているお米も秋が旬の食べ物の1つです。今回はお米についての豆知識を紹介したいと思います。
お米には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミンなど、様々な栄養素が含まれています。お米の栄養成分の7割以上は炭水化物で、炭水化物は分解されるとブドウ糖となり、脳や神経系の唯一のエネルギー源になります。そのため、仕事や勉強に集中して取り組むためにも必要な栄養素なのです。また、炭水化物は糖質と食物繊維を合わせた総称であり、食物繊維は血糖値の上昇を穏やかにしたり便通を促したりする効果があります。お米は食べすぎると太ってしまう原因にもなりますが、適切な量を食べることは健康な体づくりに効果的です。
一般的にお米は、5月から6月頃に田植えを行い、9月から10月に収穫されます。そして収穫した年の12月31日までに精米・袋詰めされたものを「新米」と呼びます。新米と古米に栄養価の大きな違いは無いとされていますが、水分量は収穫したての新米のほうが多く、保管の期間が長くなるにつれて減っていくそうです。そのため、新米はつやが良く、粘り気と弾力があり、炊飯後の香りの立ちが良いことからおいしいとされています。
皆さんも地域で育ったおいしい新米を食べて、秋の味覚を楽しんでみてはいかがでしょうか?
参考:お米と健康・食生活、農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/okome_majime/content/health.html
文責:宮地 星奈